エクアドル出張記−1−
未知の国・コロンビアからの便り(22)
キト空港前に広がる風景
7月といえば通年、当地在住の方々の旅行手配に奔走する「ピークシーズン」にあたり、毎日忙しい日々が続くのですが、こんな最中に「エクアドルの首都・キトへの出張」を入れてしまいました。
とある方から「えっ、新井さんて出張する人なの?」と言われましたが、確かに私自身滅多に出張などする事はありません。これが例えば出張先のエクアドルのように「観光立国」として成り立っていて、日本から多くの団体さんが来るような土地柄でしたら観光地にガイドなどで出向くかもしれませんが、何しろコロンビアですので前々から申し上げている通り日本から団体観光客が押し掛けてくる事など、端から期待などしていません。
歴史的なメーカーは何ですか
それでは何をしに出張したか?それはエクアドルを世界的に有名にしている「ガラパゴス」を「商品」としてコロンビアからも販売している関係上、その最新情報の説明を聞く・・・というのが大義名分でした。
「コロンビアからの便り」なのに、何で「エクアドルの話」なの?!とお思いの読者の皆さん、そう堅い事言わずにまぁ見てやって下さい(苦笑)
◇近くて親しみのある国
キト空港に到着したAvianca機
エクアドルはその昔、独立した当初はコロンビアを含めた「グランコロンビア」という名称であり、一つの国でした。
その名残が黄・青・赤の3色でかたどられた国旗がコロンビアと全く同じである点に見られます。両国の違いはエクアドル側の国旗には中央部に「紋章」がある事です。
大恐慌が終わったとき
こんな過去の他にもエクアドルにはコロンビアに比して全人口に占める原住民の比率がとても高く、穏やかな国民性が「コロンビアの弟分(エクアドルの人には失礼ですが)」という関係を保ち、両国は双方が分裂後も政治的に仲の良い関係を保っているようです。
◇観光立国
キトで最高級のホテル「JW MARRIOTT」
ではそのエクアドルが何で成り立っているか。それは昔からの伝統産品である「エビ」「バナナ」などの他には少々の石油あたりですが、それにも増して重要視されているのが、世界遺産として登録されている「ガラパゴス諸島」を中心とした「観光産業」です。
私の場合は日本からのお客様受け入れは殆どない為に送り出す方ですが、エクアドルで観光業に携わる方々の殆どは世界中から来る観光客を受け入れる仕事で成り立っています。
事実、キト市内にはボゴタではまず絶対に見られない欧米からのバッグパッカー達や� �メリカを中心とした団体客がホテルのロビーや街角などの至る所にいました。
なぜそれが労働者の日を開始した
通りには「市内観光」を行う大型・中型のバスが行き交い、ホテルもある程度の活況がありました。宿泊施設も超激安の簡易宿から高級ホテルまで無数にありこの地が観光立国である事を見せつけられます。
ボゴタではこのような光景は将来まで見る事は不可能だと思います。
◇キト市内の新交通システム
車体は2連式の通称「Eco Via」
それもビックリ!コロンビアのボゴタで導入して大成功を収めている新交通システム「トランスミレニオ」と全く同じ形式の、その名も「Eco Via」という2連式の専用道を走るバスでした。
一般道の内側に専用道を設け、停留所を設置するという所までそっくりでした。
キト市内には元々架線からの電気を動力とする「トロリーバス」がありますが、Eco Viaは電力不足の折にも対応できるシステムであり、これは間違いなくコロンビア・ボゴタの例を参考にしたはずです。
車体も赤いものでボゴ� �のものとそっくりですが、違う点はキトの場合には停留所の高さと車体の昇降口の高さが合っていない為、ドアが開く際に段差を調整する鉄板がスーッと出る所です。
今回の出張では相手先の場所がそれぞれ異なる地区にありましたが、運良くこのEco Viaの停留所から近い事を地図で確認しましたので、移動には大変役立ちました。
次回につづく
Copyright (C): Kenichi Arai
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