2012年5月12日土曜日

アイダホ州 - Wikipedia



アイダホ州
State of Idaho
州の愛称: 宝石の州
Gem State

アイダホ州(Idaho, ID, /ˈdəh/)は、アメリカ合衆国北西部のロッキー山脈にある州である。州の北はカナダ国境(ブリティッシュコロンビア州)に接し、東はモンタナ州とワイオミング州に、西はワシントン州とオレゴン州に、南はネバダ州とユタ州に接している内陸の州である。

州の大部分が山岳地帯の州であり、面積では全米50州の中で14位、ニューイングランドの面積よりも広い。農業と共に林業、鉱業が盛んである。近年は自然を活かした観光業なども州の大きな収入源になっている。コロンビア川とスネーク川のダムや閘門が整備されたことで、州東端にあるルイストン市は大陸アメリカ合衆国の太平洋岸から最も内陸にある海港になっている。

州都および最大都市はボイシである。

2010年国勢調査に拠れば、州人口は1,567,582人である。アイダホ州の愛称は「宝石の州」であり、ほとんどあらゆる種類の宝石が州内で見つかっている[1]。さらに、スター・ガーネットが見つかったのは世界で2か所しかない所の1つであり(もう1つはパキスタンとインドのヒマラヤ山脈)、六角スター・ガーネットが見つかったのはここだけである。また「ジャガイモの州」と呼ばれることもある。州のモットーはラテン語のEsto Perpetua (不滅ならんことを)である。

[編集] 名前の由来

アイダホは悪戯の結果から名づけられた唯一の州であると言われているが、正確な由来は神話の中に留まったままである。1860年代初期、ロッキー山脈中の新しい準州の名称を決めようとしていたときに、奇抜なロビイストジョージ・ウィリングが「アイダホ」をショショーニ・インディアンの言葉で「山から昇る太陽」あるいは「山々の宝石」の意味であるとして提案した。しかしこれは後にウィリング自作の造語であったことが明らかになった[2]。連邦議会は1861年2月に一旦この地域の名前を「コロラド準州」とすることに決めた。現在のコロラド州では、議会が「アイダホ」という名前を採用することに先行しようとして、ある町の名前を「アイダホ・スプリングス」と名付けた。


少しは公共図書館ウォーレン·ストリートを下回る

しかし、「アイダホ」という名前はそのまま進まなかった。連邦議会がコロラド準州(現在のコロラド州)を創設したのと同じ年に、ワシントン準州東部にアイダホ郡と呼ぶ郡が創られた。この郡名は1860年にコロンビア川で進水した蒸気船の名前を採ったものだった。この蒸気船がウィリングの創作が露見したよりも前に名付けられたのか、あるいは後に名付けられたのかは不明のままである。それでもアイダホ郡を含むワシントン準州東部から1863年にアイダホ準州が創設された。

名前の由来に関する証拠が無いままに、20世紀以降の多くの文献では、ウィリングがショショーニ語の "ee-da-how" から「アイダホ」を派生させたという証言を事実として記録している。

「アイダホ」という名前は平原アパッチ族の「敵」を意味する "ídaahę́" から出てきた可能性がある。コマンチェ族はこの言葉をアイダホ準州を呼ぶときに使った[3]

アイダホ州の歴史教科書は次のようになっている。

" 「アイダホ」はショショーニ・インディアンの感嘆詞である。この言葉は3つの部分がある。最初は "Ee" であり、「降りてくる」という意味を表す。2つめは "dah" であり、ショショーニ語で「太陽」と「山」の双方を表す語幹あるいは語基である。3つめは "how" であり、驚きを意味し、ショショーニ語では感嘆符 (!) と同じ意味を表している。ショショーニ語では "Ee-dah-how" であり、インディアンの思考では「注意せよ!太陽が山から降りてくる」ということになる[4] "

アイダホ州の地域には14,500年ほど前に人類が居たと考えられている。1959年、ツインフォールズ市に近いウィルソン・ビュート洞穴を発掘したとき、鏃など人間の活動の証拠が現れ、北アメリカ大陸では最古級の人工物とされた[5]。その後州北部ではネズ・パース族インディアンなどが、州南部では北部および西部ショショーニ族インディアンなどが支配していた。

フランス系カナダ人の罠漁師がこの地域に入ってきたことは今日まで残る地名に表されている。すなわちネズパース、コー・ダリーン、ボイシ、パイエットなどであり、ルイス・クラーク探検隊やアストリアの探検隊がこの地域に入る以前から存在していた。これら探検隊にもその地理に詳しいことで採用されたフランス人やメティスのガイドがかなり多く含まれていた。


誰が、ダルース、 minn

ルイス・クラーク探検隊は1805年に太平洋に向かう途中と1806年の帰路でアイダホ地域を通過した。どちらも大半はクリアウォーター川を辿って行った。先住民以外で最初の集落は1909年に北西会社のデイビッド・トンプソンがポンダレイ湖岸に毛皮交易のために設立したクリースペル・ハウスだった[6][7]。1812年、当時太平洋毛皮会社のために働いていたドナルド・マッケンジーが現在のルイストンに近いクリアウォーター川下流に基地を設立した。この基地は「マッケンジー・ポスト」あるいは「クリアウォーター」と呼ばれ、太平洋毛皮会社が1813年に北西会社に買収されるまで続き、その後は放棄された[8][9]。現在のアイダホ州内で最初の組織化された集落の試みは1860年に設立されたものだった[10][11]。最初の恒久的で、その後に法人化された町は1861年のルイストンだった。

アイダホの地域はオレゴン・カントリーの一部として、アメリカ合衆国とイギリスの双方が領有を主張していたが、1846年にアメリカ合衆国が議論を残さない方法で支配権を取得した。1843年から1849年まで、現在のアイダホ州は事実上オレゴン暫定政府の支配下に置かれた。オレゴンが州になり、当初のオレゴン準州に含まれ新州に入らなかったアイダホなどの地域はワシントン準州とされた。

このときから1863年7月4日にルイストンでアイダホ準州が設立されるまでの間、現在のアイダホ州の部分はオレゴン、ワシントンおよびダコタの各準州に含まれていた。新しいアイダホ準州には現在のアイダホ州の他にモンタナ州、およびワイオミング州の大半が含まれていた。

準州都が違法行為と混乱のうちに1864年12月にルイストンを離れ、1865年1月にボイシに移されたこと、1877年にモルモン教の一夫多妻実行者がアメリカ合衆国最高裁判所から公民権を剥奪されたこと[12]、およびネバダ州が1863年から先に州になっていたことなど準州として幾らかの困難さを経た後、アイダホ州は1890年に州に昇格した。州の経済は鉱業に支えられていたが、後には農業、林業および観光業に移っていった。

近年のアイダホ州は観光業と農業の州としての基盤に科学技術産業を加えて拡大している。科学技術産業は州内の産業の中で最大(州の所得の25%以上)となり、農業、林業、鉱業を合わせたよりも大きくなった[13]

アイダホ州歴史協会やその他多くの地方歴史協会と博物館はアイダホ州の文化遺産を保存し、宣伝に努めている。


郡雨水条例ます

アイダホ州はワシントン州、オレゴン州、ネバダ州、ユタ州、モンタナ州、ワイオミング州およびカナダのブリティッシュコロンビア州 (アイダホ州とカナダの国境は長さ48マイル (77 km)) と境界を接している。 その景観は起伏が激しく、国内でも有数の自然を残した地域がある。例えば、フランクチャーチ・帰らざる川原生地域は広さが230万エーカー (92,000 km²) あり、大陸アメリカ合衆国の中では最大の一続きの保護原生地である。位置的にはロッキー山脈の中にあり、豊富な天然資源と美しい景観がある。雪を抱いた山脈、急流、広大な湖および急峻な峡谷がある。スネーク川の水流は合衆国の中でも最も深い谷となっているヘルズ峡谷を抜けている。

ショショーニ滝はナイアガラ滝よりも高い岩の崖から流れ落ちている。主要河川としてはスネーク川、クラーク川すなわちポンダレイ川、クリアウォーター川、サーモン川がある。その他重要な川としては、コー・ダリーン川、スポケーン川、ボイシ川、ペイエット川がある。サーモン川はヘルズ峡谷からスネーク川に入り、その北岸はルイストンが郡庁所在地となっているネズパース郡の南側郡境となっている。クリアウォーター川とスネーク川の合流点にあるルイストンの港は、太平洋岸のオレゴン州アストリアから川沿いに465マイル (750 km) 入った最も内陸の海港である[16]

アイダホ州の最高点(標高12,662 フィート, 3,862 m)はマッケイの北、ロストリバー山地のボーラ峰である。アイダホ州の最低地点はクリアウォーター川がスネーク川に合流しワシントン州に流れ込む地点にあるルイストンである。ソートゥース山脈はアイダホ州の最も有名な山脈と考えられている[17]。その他の山脈としては、ビタールート山地、ホワイトクラウド山脈、ロストリバー山地、クリアウォーター山脈およびサーモンリバー山脈がある。


元気は、メインを下回る

アイダホ州には標準時間帯が2つある。ボイシ都市圏、アイダホフォールズ、ポカテッロおよびツインフォールズが入っている南部は山岳部標準時である(立法上のあやで理論的にこの地域を中部標準時としたが、2007年の改定でこの誤りが修正された)[18]。サーモン川の北側、コー・ダリーン、モスコー、ルイストン、サンドポイント各市のある地域が太平洋標準時である。この地域はワシントン州第2の都市であるスポケーン市が近く、商業的にも文化的にもワシントン州を中心に展開している。

[編集] 国立公園、保存地、保護区、歴史史跡

[編集] 国立レクリエーション地域

  • ヘルズ峡谷国立レクリエーション地域
  • ソートゥース国立レクリエーション地域

[編集] 国立野生生物保護区

  • ベアレイク国立野生生物保護区
  • キャマス国立野生生物保護区
  • ディアフラット国立野生生物保護区
  • グレイズレイク国立野生生物保護区
  • クーテナイ国立野生生物保護区
  • ミニドカ国立野生生物保護区

[編集] 国立保存地域

  • スネーク川猛禽類国立保存地域

[編集] 州立公園

  • ベアレイク州立公園
  • ブルノーデューンズ州立公園
  • キャッスルロックス州立公園
  • シティ・オブ・ロックス国立保存地
  • コー・ダリーン・パークウェイ州立公園
  • ドワーシャク州立公園
  • イーグルアイランド州立公園
  • ファラガット州立公園
  • ハリマン州立公園
  • ヘルズゲイト州立公園
  • ヘンリーズレイク州立公園
  • ヘイバーン州立公園
  • レイクカスケード州立公園
  • レイクウォルコット州立公園
  • ランド・オブ・ヤンキーフォーク州立公園
  • ラッキーピーク州立公園
  • マサカーロックス州立公園
  • マクロスキー州立公園
  • オールドミッション州立公園
  • ポンデローサ州立公園
  • プリーストレイク州立公園
  • ラウンドレイク州立公園
  • サウザンドスプリングス州立公園
  • スリーアイランドクロッシング州立公園
  • トレイル・オブ・ザ・コー・ダリーンズ
  • ウィンチェスターレイク州立公園

[編集]

  • アルトゥラス湖
  • ベア湖
  • ヘイデン湖
  • ヘンリーズ湖
  • ヒドン湖
  • カスケード湖
  • コー・ダリーン湖
  • ローウェル湖
  • ルベット湖
  • ウォルコット湖
  • パイエット湖
  • ポンダレイ湖
  • リトルレッドフィッシュ湖
  • ラッキーピーク湖
  • プティ湖
  • プリースト湖
  • レッドフィッシュ湖
  • ソートゥース湖
  • スタンレー湖
  • ウォーム湖
  • ウィリアムズ湖

[編集] 99">気候

アイダホ州の気候は多様である。西側州境は太平洋から350マイル (560 km) の距離にあるが、海洋の影響があり、特に雲に覆われた冬には湿度が高く降水量が最も多い季節である。このことで標高の高い北部州に想像されるほど温度が下がらず、穏やかな冬になる[19]。海洋の影響は州東部ではほとんど無くなり、降水量は逆のパターンになる。すなわち、雨の多い夏と乾燥した冬である。季節による気温の変化は激しくなり、亜乾燥大陸性気候となる。

アイダホ州では暑くなる可能性があるが、最高気温が100



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